アップデート情報Google Apps Script管理コンソール2026年9月17日公開5分で読めます

Google Apps Scriptの「データリージョン」対応が一般提供開始 — スクリプトのデータと実行場所を指定地域に限定可能に

出典: Google Workspace Updates(公式ブログ)2026年9月16日発表・原文は英語
解説 鈴木悠雅株式会社ふじサンバ 代表Associate Google Workspace Administrator 取得)
10名規模の平均導入期間2週間契約継続率90%47都道府県対応

この記事のポイント

  • Google Apps Scriptがデータリージョン機能に一般対応しました(2026年9月16日 公式発表)
  • スクリプトの**データ保存(プロジェクトファイル・トリガー情報など)と実行(自動化処理)**を、指定した地域内に限定できます
  • 対象はEnterprise Plus・Education Standard/Plus・Frontline Plusなどの一部プラン
  • 管理者は管理コンソールの**「データ > コンプライアンス > データリージョン」**で設定した既存ポリシーがそのままApps Scriptにも適用される

1何ができるようになった?

データリージョンは、組織のデータ(保存場所・処理場所)を指定した地域内に限定することで、社内のコンプライアンスや法規制、データ主権に関する要件に対応するための機能です。今回のアップデートで、この管理対象がGoogle Apps Scriptにも拡張され、一般提供が開始されました。

組織にデータリージョンポリシーが適用された組織部門(OU)やグループでは、次の範囲が指定地域内に限定されます。

区分 対象
データの保存 スクリプトプロジェクトファイル、コード定義、マニフェスト設定、トリガーのメタデータ、Property Service・Cache Serviceなどのキーバリューストレージ
データの処理 スクリプトの実行、コンテナバインド型の自動化、関連するランタイム処理

なお公式ブログでは、Apps Scriptが地域対応のデータ保持モデルへ移行する過程で、管理コンソールの「データリージョンの詳細設定」で**「ドライブとドキュメントの無効化」トグルを有効にした組織**については、2026年9月以降、地域対応していないApps Scriptの一部サービスが無効化される旨も案内されています。

2対象と条件

  • 対象プラン: Enterprise Plus(データの保存・処理の両方が地域内)、Education Standard・Plus(データの保存のみ地域内)、Frontline Plus(データの保存・処理の両方が地域内)
  • 展開状況: 即時リリース・計画的リリースの両ドメインで提供中(すでに利用可能)
  • 管理者側: 追加の有効化作業は不要。管理コンソールの「メニュー > データ > コンプライアンス > データリージョン」で設定済みのポリシーが、Apps Scriptにも自動的に適用される。詳細設定(指定地域外でデータを処理する機能の許可・無効化など)は同メニューの「データリージョン > 詳細設定」から行う
  • 利用者側: 設定不要。管理者が割り当てたポリシーに従って、スクリプトの作成・実行が自動的に地域内で行われる

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3使い方・設定

  1. 管理コンソールで「メニュー > データ > コンプライアンス > データリージョン」を開く
  2. 対象の組織部門(OU)やグループに、データの保存場所(地域)を指定したポリシーを設定する
  3. 必要に応じて「データリージョン > 詳細設定」から、指定地域外でのデータ処理を許可するか無効化するかを選ぶ
  4. 設定後は、対象ユーザーが作成・実行するApps Scriptのプロジェクトが自動的にそのポリシーに従う

カスタムのクラウドロギングや外部サービスと連携している場合の注意点は、公式ブログのリンク先(Apps Script Cloud Projectsガイド)で案内されています。

4中小企業への影響

今回の対象プランはEnterprise Plus・Education Standard/Plus・Frontline Plusで、いずれも大企業や教育機関、フロントラインワーカー向けの上位プランです。当社が支援することの多い10名規模の中小企業が契約する一般的なプランでは、現時点では直接対象にならないケースがほとんどです。

一方で、今後取引先の要件や業界の規制でデータの保存場所を指定される可能性がある会社にとっては、Google Workspace側にこうした選択肢が用意されていること自体は覚えておく価値があります。将来的にプランのアップグレードやデータ主権への対応が必要になった際の相談先として、この機能の存在を知っておくとよいでしょう。

5よくある質問

Q1. 何が指定地域に限定されますか?

公式ブログによると、スクリプトプロジェクトファイル・コード定義・マニフェスト設定・トリガーのメタデータ・Property ServiceやCache Serviceなどのキーバリューストレージ(データの保存)と、スクリプトの実行やコンテナバインド型の自動化処理(データの処理)が対象です。

Q2. どのプランで使えますか?

公式ブログによると、Enterprise Plus(データの保存と処理の両方が地域内)、Education Standard・Plus(データの保存のみ地域内)、Frontline Plus(データの保存と処理の両方が地域内)が対象です。

Q3. 利用者側で設定は必要ですか?

利用者側の設定はありません。管理者が割り当てたデータリージョンのポリシーに従って、スクリプトの作成・実行が自動的に地域内で行われます。

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