本記事は、中小企業向けにGoogle Workspaceの導入・AI活用支援を行う株式会社ふじサンバ(神奈川本社・静岡県富士市拠点・全国リモート対応)が運営しています。
**Google WorkspaceのスプレッドシートにはGeminiが組み込まれており、「数式を作って」「ピボットテーブルを作って」のような自然言語の指示だけで、入力・集計・分析の作業を任せられます。**関数名を覚えていなくても、やりたいことを日本語で伝えるだけで数式やグラフができあがるため、Excel関数が苦手な社員でも集計作業の負担を減らせます。ただし使えるプランが限られる点には注意が必要です(Google Workspace公式料金ページ)。
この記事のポイント
- Gemini in Google スプレッドシートはBusiness Standard以上が対象。Business Starterでは使えない
- 数式生成・新規シート作成・ピボットテーブル・ドロップダウンなどを自然言語の指示で実行できる
- 2025年10月以降は複数ステップの指示を1回でまとめて実行可能に
- 2026年9月からAndroid版でも利用できるようになった(複雑な編集はパソコン推奨)
1Gemini in Google スプレッドシートとは
Google スプレッドシートの画面右上にある「Gemini」アイコン(スパークのアイコン)をクリックすると、右側にサイドパネルが開きます。この入力欄に「〇〇をして」と日本語で指示するだけで、数式の作成、表の整形、データの分析などをAIが代わりに実行してくれます(Google ドキュメント エディタ ヘルプ「Gemini in Google スプレッドシートを活用する」)。
関数の名前や書き方を調べる手間がなくなるため、「VLOOKUPの書き方を毎回検索している」「集計のたびに他の人に聞いている」といった、スプレッドシート作業のつまずきを解消しやすいのが特徴です。
2対応プラン — Business Starterでは使えない
Gemini in Google スプレッドシートは、**Business Standard・Plus、Enterprise Standard・Plus、Google AI Pro/Ultra(Education版含む)**で利用できます(Google Workspace公式料金ページ、Workspace Updates公式ブログ)。
一方で、最も安価なBusiness Starter(1人あたり月額800円・税抜〜)では対象外です。Business StarterでのGemini利用は、Gmailでのメール検索・要約・作成に限られます。ドキュメントやスプレッドシートでAIに編集・分析を任せたい場合は、Business Standard以上への加入が前提になります。
自社がどのプランに該当するかは、管理コンソールの契約情報、またはGoogle Workspaceの販売代理店に確認してください。プラン選びに迷う場合は、47都道府県対応の導入ガイドで詳しく解説しています。
Google WorkspaceのAI活用は、導入・設定とセットで無料相談を受け付けています。
無料相談を申し込む(入力30秒・営業電話なし)3できること①:数式をプロンプトで生成する
一番使われているのが、数式の自動生成です。サイドパネルに「C列の合計をD1に出して」「A列とB列が一致する行だけ数えたい」のように日本語で入力すると、該当する数式の候補が提示され、確認してセルに挿入できます(Google ドキュメント エディタ ヘルプ「Gemini in Google スプレッドシートを活用する」)。
2025年9月の更新以降は、生成された数式の説明や、数式エラーが出た場合の自動修正にも対応しています。関数名を覚える必要がなく、「この数式は何をしているのか」を日本語の説明で確認できる点が、Excel関数に慣れていない社員にとって扱いやすいポイントです。
なお、GeminiはGoogleスプレッドシート形式のファイルで最も効果的に機能します。Excel形式(.xlsx)のファイルを開いた場合は、先にGoogleスプレッドシート形式として保存してから使うようにしてください(同ヘルプページ)。
4できること②:ピボットテーブル・ドロップダウン・条件付き書式
2025年5月の更新で、集計や表の整形に関わる操作もプロンプトだけで実行できるようになりました(Workspace Updates公式ブログ「Use Gemini in Google Sheets to quickly add dropdowns, pivot tables, filters, and more」)。
- ピボットテーブルの作成 — 「地域別の売上合計を出して」のような指示で集計表を生成
- ドロップダウンの追加 — 「B列に商品カテゴリの選択リストを追加して」で入力候補を設定
- 条件付き書式 — 「1,000円を超える売上を緑でハイライトして」で自動的に色分け
- フィルタ・並べ替え — 「4月分の注文だけ表示して」「売上の高い順に並べて」で絞り込み・整列
これまでメニューを順にたどって設定していた操作が、1行の指示で済むようになっています。加えて、ゼロから経費精算表やプロジェクト管理表などの新規シートをまとめて生成する機能もあります(同ヘルプページ「スプレッドシート全体を作成または編集する」)。テンプレートを探す時間を省きたい場合に有効です。
5できること③:複数ステップの指示とデータ分析・Android対応
2025年10月の更新で、1つのプロンプトに複数の指示を含めて、まとめて実行できるようになりました(Workspace Updates公式ブログ「Gemini in Google Sheets now tackles multi-step tasks with expanded editing capabilities」)。たとえば「ステータスと優先度の列にドロップダウンを追加して、さらに期限までの残り日数を計算する列も追加して」のように、複数の作業を一度に指示できます。
データ分析の指示にも対応しており、「このデータの傾向を教えて」「来月の売上予測を出して」といった質問に対して、傾向の指摘や分析結果を提示してくれます(Google ドキュメント エディタ ヘルプ)。
さらに2026年9月9日から、Android版アプリでもGemini in Google スプレッドシートが順次利用できるようになりました(ロールアウトに最大15日、Workspace Updates公式ブログ)。スプレッドシートのスパークアイコンをタップすると、データに関する質問・分析インサイトの生成・グラフ作成がスマホからできます。ただし公式ヘルプでは、複雑な編集やフォーマット操作、数式生成はパソコン版の利用が推奨されています。外出先でデータをさっと確認したい営業担当者などに向いている使い方です。
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無料相談を申し込む(入力30秒・営業電話なし)6導入前に確認すること — 管理者の設定
社員が使えるようにするには、管理者側の設定を確認します。
- 管理コンソールの「生成AI」→「Gemini for Workspace」→「機能アクセス」で、スプレッドシートのGemini機能がオンになっているか確認する(初期設定はオンですが、組織によってオフにしている場合があります。Google公式の管理ガイド)
- 利用者側の設定で「スマート機能とパーソナライゼーション」がオンになっているか確認する(オフだとサイドパネル自体が表示されません。Google公式ヘルプ)
- 対象プラン(Business Standard以上)であることを契約情報で確認する
これらはいずれも管理コンソールでの操作になるため、「どこを触ればいいか分からない」というご相談をよくいただきます。当社ではGoogle Workspaceの導入時にこれらの設定をすべて代行し、翌月に管理者向けのレクチャーを行っています。社内でGeminiの使い方を広げる際は、Google Workspace×Geminiの活用例10選もあわせてご覧ください。
Geminiをどの業務から使い始めるべきか迷う場合は、中小企業がAIツールでDXを進める方法で、ツール選びより先にやるべきことを解説しています。
7よくある質問
Q1. Gemini in Google スプレッドシートはどのプランで使えますか?
A. Business Standard・Plus、Enterprise Standard・Plus、Google AI Pro/Ultra(Education版含む)で利用できます。Business Starter(1人あたり月額800円・税抜〜)はドキュメント・スプレッドシートのGemini機能の対象外で、Gmailでの利用のみに限られます。
Q2. Geminiはスプレッドシートで具体的に何ができますか?
A. 自然言語の指示だけで、数式の作成、新規シートの一括生成、ピボットテーブル、ドロップダウン、条件付き書式、フィルタ、並べ替え、データ分析・インサイトの提示ができます。2025年10月以降は「ドロップダウンを追加しつつ、期限までの日数を計算する列も追加して」のような複数ステップの指示をまとめて実行できるようになりました。
Q3. スマートフォンでも使えますか?
A. 使えます。2026年9月9日からAndroid版への対応が順次始まりました(ロールアウトに最大15日)。データに関する質問・分析インサイトの生成・グラフ作成がスマホから可能ですが、複雑な編集や数式生成はパソコン版の利用が推奨されています。
Q4. Excelファイル(.xlsx)のままでも使えますか?
A. Googleスプレッドシート形式として保存してからの利用が推奨されています。Excel形式のままでは最も効果的に機能しないため、.xlsxファイルを開いたら先にGoogleスプレッドシート形式で保存してください。
Q5. 社内で使えるようにするには、何を設定すればいいですか?
A. 管理コンソールの「生成AI」→「Gemini for Workspace」の機能アクセスで、スプレッドシートのGemini機能がオンになっていることを確認します(初期設定はオン)。利用者側では「スマート機能とパーソナライゼーション」がオンになっていることも必要です。設定済みでも念のため確認をおすすめします。
Q6. 導入や社内ルール作りの支援は受けられますか?
A. 株式会社ふじサンバでは、Google Workspaceの導入(初期設定の代行)とあわせて、Geminiの活用レクチャーや社内ルール整備の支援を47都道府県オンライン完結で提供しています。概算見積は無料です。
8まとめ
Google WorkspaceのGeminiは、スプレッドシートの数式・集計・分析を自然言語の指示だけで進められるところまで機能が広がっています。利用にはBusiness Standard以上の契約が必要なため、まずは自社のプランを確認し、対象であれば「よく使う数式を日本語で頼んでみる」ところから試してみてください。